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小泉内閣メールマガジン 第100号 100号特別編成 ============ 2003/06/26

★☆ 「らいおんミーティングin官邸」の模様を紹介します!! ☆★

★☆ おんらいん読者感想 ☆★
今週号の感想はこちらから(6月29日まで)
http://www.mmz.kantei.go.jp/inq/inq_top.pl?INQCD=QA030626li

先週号の結果はこちらから(7月2日まで)
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/kekka.html
 
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□ 目 次

特別企画
メルマガ100号記念企画 「らいおんミーティングin官邸」

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特別企画
メルマガ100号記念企画 「らいおんミーティングin官邸」
安倍副長官 (編集長)
皆さんこんにちは、私は編集長を務めております官房副長官の安倍晋三です。はじめまして。

ようこそいらっしゃいました。本日は、メルマガ100号記念企画として、読者と総理が語る「らいおんミーティングin官邸」を行います。3000名の方々に応募をいただき、極めて厳正な審査を行いまして、私の選挙区は山口県なんですが、全員が落選をするという、本当に厳正な審査を行った結果、皆さま方が選ばれました。

ちょっと雰囲気が固い状況ですが、総理のあいさつが終わりますと、テレビカメラ1つ残して退場しますので、アットホームな雰囲気で進めていきたいと思います。総理と直接一問一答できる機会ですから、この機会に、メルマガ読者の代表という気持ちで、どしどし、びしびしと質問していただきたいと思います。

私の立場としては余りびしびしやってもらっては困るなという感じはありますが、それは気にせずに気楽に質問してください。
それでは、最初に総理からお話をいただきます。

小泉総理
ようこそおいでいただきました。

3000名の中から20人というのは大変なことだと思います。今日こうして各地区からわざわざ官邸にお越しいただきまして、まことにありがとうございます。

今日は国会の審議が朝9時から、いま5時までおこなわれておりまして、心配したんです、いつやるのかなあと。国会審議が終わってからということでしたが、国会審議より皆さんと話すことを楽しみにしておりました。

皆さんカメラが多いと緊張すると思います。あとでカメラは出ていただきますから、あとは皆さんとざっくばらんに肩の力を抜いて、日ごろの率直な思いを語り合いたいと思います。

今日は本当にご苦労さまでした。よろしくお願いします。

小泉総理の冒頭のあいさつは映像でご覧になれます。 
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/0625lion.html

小泉総理
もうざっくばらんでいいですよ。

安倍副長官
それでは、1人ずつご質問をいただくことになってますので、私が指名させていただきます。こちら側から順ぐりにいきますので、皆さん心の準備ができていいのではないかと思います。

お名前を呼びますので、質問をしていただきたいと思います。それでは、よろしくお願いいたします。

外交 (20代・女性・東京都)
上智大学の4年生です。総理への質問ですが、世界各国の首脳とお話なさるときに、政治以外のプライベートで、例えばどのような話をされるんですか。共通の話題などあるのでしょうか。お聞かせください。

小泉総理
これは、首脳と会うときは、プライベートな話題は大変大事なことだと思います。仕事の話ばかりだと固いでしょう。どうやってお互い親しみを増すことができるかということをいつも心掛けています。

私が初めてブッシュ大統領と会談したときも、映画の話から切り出したんです。『真昼の決闘』という、ゲーリー・クーパーとグレース・ケリー、これは私の世代、今、私、61ですけれども、私が子どものころ観たんだから、40年くらい前ですかね。恐らく50代以上の人は知っているでしょう。グレース・ケリーは女優の後、モナコ王妃になりました。ゲーリー・クーパーは我々の世代はみんな知っています。アメリカでは、40代以上の方はほとんど知っていますね。ブッシュ大統領も当然知っていて映画も観ています。
『真昼の決闘』は、悪人を倒して、最後は、グレース・ケリーと一緒に街を出ていくといういい映画です。その映画の話で意気投合したんです。

シラク大統領は、相撲が詳しい。驚いちゃうぐらい詳しいです。サミットの合間も、ちょっと目配せしてきて何だと思ったら、シラク大統領が自分の秘書を呼ぶんです。そうしたらメモが私のところに回ってくるんです。魁皇が優勝しそうだとかね(笑)。

それから会うと貴乃花関の膝はどうかとか、もう相撲は本当に詳しいし、シラク大統領はもう40回以上も日本を訪問しています。大統領、首相でこんなに来ている方は他にいないでしょう。日本人だって、一人の国会議員が40回以上訪問することはないといっていいんじゃないですか。それほど日本ファンなんです。そういう話から始めると、一気に親しみが増してくるでしょう。

プーチン大統領だって、柔道をやってますし。ドイツのシュレーダー首相とは、私がバッハ、ブラームスやワーグナーなど音楽好きでしょう。音楽から入っていくと、意気投合するんです。これは非常に大事なことだと思います。そして、仕事の話になる。

誰でもそうですが、何か共通の話題があると話がはずみますね。海外の首脳と会うときは個人的な趣味は何かと調べて、事前調査しながら本題の会談に入っていくことを心掛けています。

安倍副長官
今の総理のお話も大変話がはずみましたが、20名全員にお話を伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。

 
経済 (30代・男性・大分県)
私は、24名の社員で中小企業の社長をやっています。地方経済も未曾有な景気低迷の中にありますが、変化を恐れずに挑戦していくことをモットーに、社員一丸となって頑張っています。

私を始め全国の中小・零細企業の社長さんに是非総理からエールをいただければと思います。その一言を明日からの糧にして頑張っていきたいと思っています。
 
小泉総理
本当に厳しい状況で御苦労されていると思いますが、日本は言われているほど「だめだ。だめだ。」という企業ばかりではないと思います。こういう苦しい中でも努力している中小企業はたくさんあります。

この前大阪に行ったときに、東大阪市で、人工衛星から歯ブラシまでつくっている中小の会社が20社くらい集まって、3年後には人工衛星を上げようと頑張っています。大阪で失業者の多い中、中小の企業が集まってそういう夢のある話をしている。その社長さんに会って話をしたことが、新聞にも報道されたんです。アメリカのボーイング社の部品の仕事もやっていると。

宣伝したことで、今度は外国に留学していた若い人が、こんな会社があるのなら日本に帰ってきて仕事をしたい、ともどってきてくれる。そういう元気な会社もある。

スキーのゴーグルがあるでしょう。雪が降ると曇って見えにくいらしい。
大阪のある中小企業が曇らないゴーグルを考えたんです。これが一挙にオリンピック選手の中ではやって、今やかなりのシェアを占めているそうです。

それも私が取り上げたんです。だめだだめだと言いながら、頑張っているところもあると。そうしたら、先日、いいことを取り上げてくれましたといって、こういうサングラスもつくっていますということで、それを送ってきてくれました。私はこの前、アメリカ、エジプト、サウジアラビアに行くとき、中東は暑くて、日差しも強いよといわれたので、そのサングラスを持っていったんです。それをピラミッドのところでかけたら、新聞記者から、イタリア製ですか、フランス製ですかと聞かれ、いや実は日本の中小企業のものだとこたえました。

皆が、だめだだめだというときこそ頑張るチャンスを見出していただきたいと思います。

安倍副長官
あのサングラスは、私もフランス製だと思っていました(笑)。

税制 (40代・女性・京都府)
私たち毎日買い物をしていまして、消費税が当然かかりますよね。現在5%です。何かあと何年かわからないですが、十何%とかにだんだん上がって、最終的にはどれぐらいになるのでしょうか。

小泉総理
よくおいでいただきました。お一人でですか。大したものだ。車イスで、ここまでおいでいただきました。京都から新幹線ですか。ありがとうございます。

消費税の話ですけれども、私は在任中、消費税率は引き上げないと言っているんです。確かに、政府税制調査会の答申で、将来引き上げるという方向がでていますが、厳しい財政状況ですけれども、私の内閣の役割というのは、徹底した行財政改革、歳出の見直し、無駄な部分を省いていく。税金の使い道を厳しく見直していこうと。「民間にできることは民間に」、「地方にできることは地方に」という考えで進めてきました。

最近は民間企業が公共的な分野にたくさん進出しています。電気もガスもそうでしょう。公共的な仕事に民間会社が、あるいは郵便でもそうですね。

民間にできることはもう民間にやってもらった方がいいと、なぜかというと役所が民間と同じ仕事をする場合は、利益が上がっても税金は納めないんです。民間の会社は、利益を上げないと倒産しますから、利益を上げようと思って必死です。

また、民間企業は複数で常に競争している。安い商品を出す。ほかよりいいサービスを提供しようと努力しています。同じ仕事だったら役所が手を引いて民間がやった方が税金を使うのではなくて、税金を納めてくれるからはるかにいいのです。

行財政改革もそういう面から、特殊法人の廃止。これからは郵便事業も民間にできることは民間に参入してもらうということで進めています。

もうこれ以上、予算をカットしたら国民が困るという段階になれば、それでも国でやるべきことがあるから、消費税の引き上げもやむなしという声も出てくるかもしれない。しかし、今、その状況じゃないでしょう。もっと行財政改革を徹底してやります。

今年9月に総裁選挙をやります。仮に私が再選されたとしても、任期は3年しかない、再選されるかどうかはわかりませんよ。自民党には、小泉再選は100%ないと言っている人もいますから。わからないけれども、仮に再選されたとしても3年間です。その間は、消費税は引き上げないで、歳出の見直し、行財政改革をやって、効率的な政府にしていく必要がある。だから、私は在任中は消費税率は引き上げませんと言っているので、これは本当にそのつもりです。

後の内閣まで、私が縛ることできませんから。次の総理がどういう判断をするかということに対して、今、私が言うべきことではない。しかし、私が総理大臣をしている間は、消費税は上げません。

安倍副長官
極めて中身の詰まったお答えだったと思います。続いて、お願いします。

若者 (10代・男性・山形県)
高校3年生です。
まず、総理、国民がいつもお世話になっております。

小泉総理
ありがたい。そんな言葉、初めてだな。いつも批判ばっかりされているんだけれども。

参加者
今回のミーティングに当たったときも、先生方の方が興奮してしまって、なだめるのに大変でした。

私の質問はただ一点です。総理が若い世代に期待することは何かお聞かせください。

小泉総理
私の若いときも、いまどきの若い人はなってないと言われました。いつの時代もそう言われるんです。私もたまには若い人に向かって言いたくなるときもありますよ。しかし、ああこれは自分も言われてきたんだなと。見ると、今の若い人はしっかりしている人もたくさんいます。

若い人は将来があります。日本はだめだだめだと言えばきりがありませんが、他の国に比べればいいところもたんさんあります。チャンスがいっぱいあります。

だから、弱気にならないで、前向きに、自分で将来のために、今、何をすればいいか、向上心を忘れないで、将来に備えていただきたいと思います。
今日限りではない、明日のために今がある。

先日、ある有名な会社の社長をしていた人から、いいことを聞きました。
入社試験で、どういう若い人を採って、入社した人たちにどんなことをいうのですかと聞いたら、3つしか言わないと。人間、明るく、元気に、声が大きければ何とかなると。これだと。こういう人は必ずまわりから好かれ、好感を持たれる。元気が出る。確かにそうですね。明るく、元気で、声が大きいと。逆を言うと、暗くて、元気がなくて、声が小さいと、まわりも沈んでしまう。なるほど、社長の言葉はいいなと思いました。

安倍副長官 
だいたい政治家は全部、明るく、元気で、声が大きいですが、うるさくてしょうがないですね(笑)。

若者 (10代・女性・東京都) 
高校2年生です。
質問する前にごらんいただきたいものがあります。私、今、学校で生徒会役員をしています。毎年発行している1年間のまとめの雑誌です。

総理の若いころと比べて、現代の若者に不足しているもの、逆によい点は何かをお伺いしたいと思います。

若者の間に実際にアンケートをとってみますと、自分たちも本当に品性が落ちているだとか、マナーがなっていないというような反省もあるんですけれども、その一方で頑張っている中高生がいるのも事実でして、両方お教えいただければと思いました。

小泉総理
今も話したでしょう。似ているんだけれども、どの時代でもいい点、悪い点あると思うんです。しかし、それぞれの持ち味をどう生かしていくかということについては、やはり努力も必要です。勉強も必要です。刹那的に過ごさないで、どうやって自分を高めていくか、そういう気持ちを持ってもらうためにはどうしたらいいか、これは非常に難しいんです。まわりも、本人もね。人から言われなくても、自分でどんどん勉強する人もいるし、言われたってなかなかやらない人もいるしね。それから、自分が興味をもつことを、どうやって見つけていくかというのは、一言では言えないけれども、できるだけ今の生活を大事にして、自分にできることは何かということを考えながら、毎日を過ごしていただきたいと思います。

この雑誌は学校で作っているのですか。

参加者 
はい、後ろの方に私も編集後記を載せていただいています。
是非ごらんになっていただきたいと思います。

小泉総理
ありがとうございます。

安倍副長官
同じ編集長同士で、大変だと思います。
続きまして、お願いします。

健康法 (70代・女性・埼玉県)
今日は官邸にお招きいただきまして、本当にありがとうございました。こんなに近くに首相を拝顔できまして、夢じゃないかとさっきちょっとつねってみましたけれども、痛かったので現実のことと本当に喜んでおります。ありがとうございました。5月29日のメールだったでしょうか。5日間の間に地球を1周なさったと書いてありました。お帰りになってからも、国会で毎日お忙しく、本当に首相はどのような健康法をしているのか。強靭な精神力や信念をお持ちのようですが。今日は私が最高齢のようでして、年を取りますと健康ということが一番心配になるんです。健康法をお伺いしたいと思います。

小泉総理
アメリカ、エジプト、サウジアラビアを回ってきたときは、太平洋を渡ってテキサスでしょう。それから、大西洋を渡ってエジプト、サウジ。そして日本に帰ってきて、地球1周ですね。あのあとは時差でまいりましたよ。1週間ぐらい時差が抜けなかったですね。健康というと、結局、今の私にとっては、休みのときに寝ることですね。寝ることが一番重要だと思います。寝が浅いと、もう翌日疲れてしまってしようがないんです。よく居眠りしていると言われるけれども、運動よりも今は、私の健康法は休みのときはよく寝ること。寝ることは、やはり人間の疲れを回復させる一番のことだと思います。

健康三原則ってあるんです。食事、正しい食生活に気をつける。適度の運動。十分な休養。十分な休養なくて運動すると、かえって体が疲れてしまう。
だから、私は毎日きつい日程ですけれども、休みのときぐらいはずっとパジャマで過ごして、寝たり起きたり、もう目覚しをかけないで寝たいときに寝る。それが一番の健康法です。

高齢者 (70代・男性・神奈川県)
横浜から参りました。
私、今、台場の日本科学未来館でボランティアをやっていますが、たくさんのボランティアがいます。若い人に混じって熟年のボランティアが大変にはりきってやっているんです。その一方で、やってない人に聞くと、ボランティアはどうしたらできるのかという質問を受けるんです。知らない人が結構います。

熟年はこれからもますます増加していくわけですし、そういう人たちの熟年パワーを計画的に、組織的に活用できるようにすれば、相当な力になると思うんですけれども、お考えをお伺いしたいと思います。

小泉総理
もう60歳以上で定年というのは、60代の人から見れば、まだまだという気持ちがありますね。

参加者
やる気があるのにほうり出されたという感じがあります。

小泉総理
しかも経験があってね。「人生50年」から、今や平均寿命が80歳ですから、しかも100歳以上の方が1万1000人を超えたんでしょう。決して80歳も長生きの部類にならなくなった時代ですから、熟年の皆さんが今までの経験を生かして、ボランティアをやりたいというのは、政府としてもいかにそういう方々に頑張ってもらうかということで、いろんな施策を講じています。各地域で意欲のある方をいかすような窓口を設けたりしていると思いますが、やっていなかったら、早速そういう声をくみ上げることができるような対応を取っていきたいと思います。

国民への期待 (20代・男性・大阪府)
現在、大阪市立大学の大学院に在席しております。本日は、このような場を設けていただきまして、本当にありがとうございます。

私からの質問ですが、総理は構造改革を始め、景気対策、外交問題など、さまざまな分野において国民一人ひとりから期待される立場にありますが、逆に、総理自身が若い世代だけでなく、我々国民一人ひとりに期待していること、あるいは期待することがおありでしたら、お教えいただきたいと思います。

小泉総理
これは結局、どの国も発展は人です。人間の力、人材養成、教育も含めて、この人間の持っている力をいかに伸ばしていくかが大事だと思います。そういう点については、教育の重要性は言うまでもありませんが、その人の力を発揮する基本は、つまるところそれぞれの国民、市民一人ひとりが自ら助ける精神、自らを律する精神を持つことだと思います。人のせいにしない。自分の努力で自らの能力を高めていく。足りないところは人の助けをもらう。
その前に、自分も努力しようと、自分を助けようと、自分が自分を助けようと努力している姿を見ると、他人も必ず救いの手を差し伸べます。

それと同時に、自分を律する心。希望なり欲望は無限ですが、誰もが欲しいものが手に入るわけではない。寝たいだけ寝て、食べたいだけ食べて、遊びたいだけ遊んで、それでは自分の能力はなかなか向上しない。ある程度、自分を律しながら、どうやって自分を助けるか。だから、自らを助ける精神と、自らを律する、制御する精神、これがどこの国の国民のどんな世代にも一番大事だと思います。

観光 (30代・女性・福岡県)
日々、国政の御苦労、本当にありがとうございます。

小泉総理
ありがとうございます。そういうことを言われると、こちらこそ感謝申し上げたい。

参加者
私からの質問なんですけれども、小泉内閣では我が国を観光立国にされるということで、500万人の観光客を呼び寄せるというような計画を立てて、先日の総理の欧州歴訪でも各国の首脳にそのアピールをされてきたというふ
うに伺っております。

具体的には、これからどういうふうにされるのかということをお聞きしたいんですが、私からの提案としましては、総理自らが日本をアピールするコマーシャルをつくられて、それに出演されたらどうかと思っているんです。

前に韓国の金大中大統領がそういうコマーシャルをつくられて、福岡は韓国と近いものですから、かなり流れたんですけれども、非常にアピールがあったんです。びっくりしました。金大中大統領の後ろに韓国の方がみんな並んで、韓国に来てくださいというようなアピールだったのですが、日本の場合は四季折々いろいろありますので、その四季折々の風物の中に、例えば総理が桜吹雪の中に着物を着られているとか、お手前をされているとか、夏は子どもたちと一緒に金だらいに足を突っ込んで花火を見たりとか、そういう非常に日本のいい四季をアピールし、かつ総理がそういうものを自ら先頭に立ってされるというのは、非常に、特に欧米にはアピールするんではないかと思っておりますけれども、いかがでしょうか。

小泉総理
日本は観光資源が眠っているとよく言われます。日本はいいところがたくさんある、気づかないだけだと、観光というのはすべての人が楽しめるものなんです。日本は今、去年1600万人ぐらいの人が外国旅行をしているんです。ところが、外国から日本に来るのは500万人ぐらい、かつて500万人ぐらい外国旅行に行き出したとき、倍増しようと、1000万人ぐらい外国に行けるようにしようと、その目標は突破してしまった。今度は、逆に今、500万人ぐらい日本に来ているのを2010年を目標に1000万人にする。経済活性化や地域の振興にも役立つということで、各地域がもっと外国人に来てもらうような、魅力ある地域づくりをしてもらうということで、今、具体的にどういうことがいいかということを各役所が総合的に、地域とも連絡をとりながらやっています。パリだけで外国旅行が5000万人、日本全国で500万人、日本は少なすぎるということで、この2010年に倍増しようというのは夢じゃないと思います。これは皆さん、地域にもよく考えてもらうということでやっていきたいと思います。

安倍副長官
ちなみにキャッチフレーズは、「ようこそジャパン」と、御存じでした?

参加者
何か扇大臣が言われてませんでしたかね。

安倍副長官
だんだん浸透してきましたね。

小泉総理
「ビジットジャパン」と、「ようこそジャパン」。

総理の責任 (20代・男性・静岡県)
2年前の選挙応援演説で浜松に来ていただいたときに、初めて総理を見まして、そのときの人々の注目する姿を見て時代が変わるかなと思ったんですけれども、そこで質問なんですが、総理という立場は確固たる信念と自信がないと務まらないと思います。刻々と変化する国内情勢、国際情勢などにより大きな決断が必要となって、一般の人が思っている以上にその重圧というのが大きいと思うんですけれども、どのようにして重圧をはねのけたり付き合ったりしていますか。

小泉総理
総理になってみると、重圧とか緊張というのは予想以上ですよ。毎日、その重圧と緊張の中で過ごしていますけれどもね。そのときどきで全力を尽くすということでやっています。

どれが大事かというのは人によって違いますけれども、総理大臣になると全部が大事になってしまうんです。各役所の重点事項は全部違います。それぞれの人が大事と思うことは全部大事になってきますから、気が抜けないんですね、気が抜けないからこそ、休みのときはゆっくり寝ているということになるんですが、何やっても批判されますけれども、そのときどきは、これは正しいと思って決断するしかないんです。そういう気持ちで、結果、責任は自分がとろうという気持ちで毎日送っております。

ストレスがどうかと、何がどうしてと迷っていると次のストレスが来ますから、新しいストレスが古いストレスを追放してくれるんですよ。だから、くよくよしている暇はないんですよ。そういうのが健康法かな。

環境 (50代・女性・福岡県)
私は、地球環境問題にとても関心があります。北九州市は、エコタウンなど、環境の先進都市だと思います。公害を克服した市でもあり、現在は、とても美しい町です。これは、市民の力も大きかったと思いますが、これからはもっとごみの分別の徹底をし、その分別収集品からリサイクルなどをする循環型にしなければならないと思うのです。

北九州市民としては、ドイツのフライブルグのような環境の町、それからシンガポールのようなきれいな町を、この2つを併せた真に美しい都市を目指していかなければならないと強く思っております。こんな私たち市民と行政にお言葉をいただきたいんですが。

小泉総理
環境ゴミゼロ作戦、循環型社会、これは小泉内閣が最も力を入れている課題のひとつです。就任以来、政府の使う公用車は全部低公害車を使う。私が就任したときには1割ぐらいしか使っていなかったんです。理由は、普通の車より高いからです。しかし、高くてもこれから低公害車、3年間で全部低公害車を使うと言ったら、民間の自動車会社が設備投資したでしょう、値段も安くなったでしょう。そういうふうに資源を無駄にしない、再生資源として利用していく。今、役所でも昼の御飯の生ごみ、これを全部再生利用できるようにしている。ペットボトルなんか、今、ほとんど100%再生利用できるようになったでしょう。タイヤだって、今、80%以上、捨てられたタイヤも再生利用する。木材だって、今、古い建築物を壊した後の廃材もコンクリートも、また新しい材料として使えるように技術が発達している。

環境、資源、これは日本は世界の中で最も力を入れている国だと思います。
これはどんどんこれからも進めていきたいと思います。世界一厳しい排気ガス規制なども進めていますから。

安倍副長官
また、町並みをきれいにするというのは、メルマガから生まれた政策というか、緑陰道路と電線類の地中化というのは、メルマガで一番反応が多かった投稿だったんですが、今、その政策も進めております。
続きましてどうぞ。

外交 (30代・男性・鹿児島県)
私が、総理にお伺いしたいのは、北朝鮮による日本人の拉致事件に関してです。私の県にも被害認定をされている方もいらっしゃるんですが、やはり人権の問題ではないかと思います。また、これを解決できるのも政治の力だと思います。

先ほどの質問の中で、消費税率の引上げに関して、総理の方から、在任中は、税率を上げることはないという確固たるお言葉がありました。この問題に関しましても、また総理のリーダーシップで、例えば、在任中に必ず解決をするんだというような御決意といいますか、解決に向けた総理の方針をお聞かせいただきたいと思います。

小泉総理
北朝鮮の問題、これは昨年9月17日、初めて北朝鮮を訪問して、金正日総書記と会談して、拉致の問題が明らかになったわけですね。

この問題は、日本だけでは無理ですので、アメリカや韓国、中国、ロシア、国際機関とも連携していかなければならないということでやっています。

今、ようやく国際社会が大きな関心を持ってくれるようになりました。サミットでも、何故、北朝鮮は日本人を拉致したのか不思議でしょうがないという意見。私が説明しているうちに出されたんですが、私も率直に言って不思議でしょうがない。

5月の連休中にはイギリス、スペイン、フランスやドイツ、そしてEUの会議でもこの北朝鮮の問題を話しました。

そういうことがだんだん理解されてきて、エビアンサミットでも、はっきりと触れられていて、ASEANの会議でもそうです。国際社会は北朝鮮に関心を持ってきています。無謀なことはやめるように、北朝鮮に対して粘り強く働きかけていくしかないと思います。できるだけ早く解決していきたい。

これは、日本だけの話ではなく、相手があることですので、今後とも、はっきりといつまでに解決するということが言えないのが残念ですが、この問題を是非解決して、日本と北朝鮮との政治を、地域全体の安定、また世界の安定に資することができるように、これからも粘り強い努力を続けていきたいと思います。

安倍副長官
また、国民の皆様の声も大きな力ですから、支持をいただきたいと思います。

メルマガ読者の声 (30代・女性・福岡県)
「らいおんはーと」に寄せられた声が政治に、もしくは総理の思想に影響を与えたことはありますか。印象に残ることがあれば教えてください。

小泉総理
私が全部目をとおすわけにはいきませんけれども、秘書官がよく整理して、こういう意見が来ましたと整理して持ってきてくれる。中に、実際の文があるんですけれどもね。

一番感激するのは、批判ではなくて、頑張ってください。私は総理を信じています。これはうれしいですね。私の活動を見守っていただいている。それで信じてくれている。その信じている人の期待を裏切らないように頑張らなければいけないという気持ちで、いつも見ています。

安倍副長官
皆さんからいただいた意見、かなり多くの意見をいただいておりますので、それを秘書官が整理をしまして、代表的なものは総理にごらんになっていただいております。

ちなみに、私は批判的な意見を先に見て、応援していただく意見を後に見ると、そうすると気持ちよく終われるということになって。

小泉総理
似ているな。

経済 (50代・男性・千葉県)
いつも御苦労様です。是非、この20人のエネルギーを持って行かれまして、国会を乗り切ってください。

私が今一番心配しているのは、私は54歳なんですが、社会保障がかなり減額されてきているということです。社会保障について、小泉さんがされていることは確かにわかるんですが、国民は将来の不安があって、消費の代わりに貯金に回していると思うんですよ。個人消費が順調に進めば経済が回っていくと思いますので、そのことをお伺いしたい。

小泉総理
社会保障は大事なことは言うまでもないんですが、よく年金は損だという人がいるんです。そうじゃないんです。年金は損だからもう掛けないとかいって、民間の保険に入っている人がいるんです。民間の方が有利だと、これはとんでもない誤解なんです。なぜなら、民間の保険には税金が投入されていません。物価スライドもありません。国民年金にしても、厚生年金にしても、ちゃんと税金が投入されているんですから、これほど有利なものはないんです。

ところが、給付と保険の関係、これが今後どの程度の給付がいいか、どの程度の保険料負担ができるかと、これはこれからの問題で、ともかくこれは持続させなければいけない。 

今まで、4人か5人の若い世代が、1人の高齢者を支えてきたという段階から、今のままでいくと2人欠けますね、2人で1人の高齢者を支える。これはとても持続は無理だろうと思います。若い人は、保険料は安い方がいいし、高齢者は給付が多い方がいい、どこでアンケートをとってもそうですよ。

しかし、両方ともお互い支え合っているんですから、両方のバランスを考えて、これから持続させていかなければならない。幾ら不利だ、不利だという人がいますけれども、そうじゃない、公的年金は一番有利なんです。全体で支え合っているから、そういう点の理解を得れるように、今年から来年にかけて年金の問題は、じっくり国民の意見を聞きながら進めていきますから、この年金と医療と介護、これは社会保障の、これからの高齢者社会の基本ですから、この点は持続できるようにしっかりとやっていきたいと思います。

保育 (30代・女性・大阪府)
0才児をもつ会社員です。現在、育児休暇中ですが、10月から職場に復帰したいと考えています。でも、保育所は空きがなくて、4月からにしてくださいといわれてびっくりしました。待機児童ゼロ作戦というのを進めていらっしゃるのは知っているんですけれども、なかなか具体的な解決がないというか、現在、実際に困っているので、解決できない根本的な原因というのは一体何なのかということをお聞かせください。

小泉総理
地域によって、また保育所によっても違うと思いますが、私が就任してから掲げたのは、待機児童ゼロ作戦。私が就任した2年前まで、15万人の待機児童がいる、これを3年間でゼロにしようと。ということは、5万人ずつ増やしていくと、これは今、着実に進めています。

ところが、難しいのは、恐らく、この目標が達成されて15万人でいいかというと、もっと増えるでしょう、まだ足りないということになってくると思います。しかし、今言った、私が就任して以来の15万人待機児童をなくそうというゼロ作戦は着実に進めています。予算も付けています。

同時に、民間でもできるところはどんどんやってもらおうということで、公設民営とか、民間にもどんどん入ってきてもらおうというような規制緩和も進めております。

将来ビジョン (40代・男性・京都府)
不況と言われてかなり長いんですが、いろいろな考え方はあると思うんですけれども、私自身は、この先も不況というか、バブルのような時代は多分来ないだろうと考えています。

ただ、ここで必要なことは、価値観の転換と、精神的な安定と思っています。私は子どもが2人いますが、子どもたちには、どのような未来があるのかなということを常々心配しています。

総理の未来へのビジョン、その一端でもお聞かせいただければと思います。

小泉総理
短くいうのは、非常に難しい質問ですが、これは今の不況をどうやって克服するか苦労している日々です。日本の潜在力をいかに発揮させるかということで、「民間でできることは民間に任せていこう」と、あるいは「地方でできることは地方に任せていこう」と、不良債権処理を進めていこうとか、あるいは規制の面、もっと民間の意欲のある人が参加できるように規制を改革していこうと。あるいは、予算が限られている中で、どうやって重点化を図っていくかと、成長分野にどうやってつなげていくか、そういう歳出の見直しや、税制については、厳しい状況でも、減税を先行させようと。酒とたばこは増税だとよく批判されますが、それらを合わせても2000億円ですよ、2兆円減税しているんですから、そういう厳しい中でも税制改革をしていかなければならないということで、これが将来持続的な民間主導の成長につなげていけば、もっと雇用も増えるんではないかと、企業もやる気を出してくれるんではないかというようなことによって、多くの国民がいろんなチャンスをつかめるような環境を整備していきたいというのが、小泉内閣の主眼なんです。非常に抽象的ですが、これをできるだけ早く、そのような意欲を盛り上げていきたいというように思っております。

教育 (60代・女性・富山県)
老人が大変多くなっていますが、死ぬその日まで元気で生きていたい、そうすれば老人介護の負担は少なくなるはずです。

それで、私は介護の仕事と教育支援の仕事をしています。ボランティアです。子どもの世話をしていると大変元気をもらえます。

そこで私が思いますのは、少子化で大変教育の現場に、空き教室が多くなっております。それを活用して、地域の子どもとふれあうことのできる、そういうシステムを文部科学省が主導になってつくっていただけないかということです。

公民館とか社会教育ではやっておりますが、イベントもありますが、それでは月に1回とか、青少年の家でもそうなんですが、一時的にしかできないので、恒常的にやることによって、60になったらどんなになっていくのか、80になったら自分はどのように生きていくのかということが、小学生の子どもにも間近にわかるんではないかと思います。そういうことで、異世代交流のできるような教育現場の空き教室を使用できないでしょうかということを提案したいのです。

小泉総理
これは、空き教室をどんどん利用するように奨励しているんです。今までは学校は学校、教育施設しかだめだというような考えでしたけれども、最近は違います。空き教室はどんどん利用するように進めていますので、その点では各地域で利用が進んでいると思います。これからも利用を促進するように、政府としてもすすめてていきたいと思います。

民間活力 (60代・男性・神奈川県)
私は、今から十数年前に、リストラクチャリング、つまり首切りじゃないですけれども、自らをリストラクチャリングして、それで会社をおこして、コンピュータ関係の仕事をしています。新しい人たちを入れながらやっていますが、総理がおっしゃっている改革なくして成長なし、これをどうしてみんな理解していただけないのかなとつくづく感じています。

官庁の業務の一部をアウトソーシングして業務の効率化や経費の節減などをしてはいかがでしょうか。

小泉総理
これは賛成ですよ、これはできるだけ、民間にできることは民間に任せなさいということで進めていますし、何でもかんでも役所がやればいいというのではなくて、役所が民間の仕事を手伝わないとだめなんだということよりも、今まで役所しかできなかった分野でも民間でできることがある。それを民間にやってもらうと、官は民間の補完ではなく、むしろ官の分野だと、公共的な分野にまで民間がどんどん参入してもらう、侵入してもらうと、その方が活力が出てくると思います。それをどんどん進めていきたいと思います。

安倍副長官
よろしいでしょうか、どうもありがとうございました。

教育 (40代・女性・東京都)
私は、今、中学3年生と小学校5年生の子どもがいます。二人とも公立の学校に通っていますが、ゆとり教育が実施され、塾に行かなければ、偏差値が30〜35程度の私立中学にも入れない。お金もかかり、親の年収と、子どもの大学受験のときの偏差値が比例しているといわれています。私たちが小学校や中学校で学んだときよりもどんどん教科書が薄く、浅くなってきて、すごく心配しています。

私としては、学校は勉強しにいくところで、もちろん、社会勉強もするんでしょうけれども、基本は、勉強するところ。

学校のお勉強が浅くなれば、親は、塾に行かせたりとか、そういう部分で子どもも親も負担が大きいですし、是非、学校できちんと基礎力を付けなければならないと思うんです。これからの公共の教育のあり方について総理の考えを聞かせてください。
小泉総理
私は、必ずしも詰め込み教育がいいとは思っていないんですけれども、学校でも習熟度別授業というのをもっと推していいんではないかと思います。
わからない子がわからない授業に出て、これほどつまらないことはないんです。逆にわかっている人が、もうわかり過ぎているぐらい易しい問題も面白くない。

習熟度別編制というのは、今までなかなか認められなかったことで、ようやくこれを奨励することになってきました。

わからない子にはわかるように、わかる子にはどんどん上がっていくと、そういう編制がいいんではないか、これを進めています。

先生も、必ずしも教員免許を持っていなくても、意欲があり社会の経験のある方も教育の場に参加してもらうという形で進めています。

長い人生を見れば、偏差値だけではないから、やはり子どもを大きく包んで、期待を持ちながら、しかることばかりしないで、7つほめて3つしかるぐらいにして、意欲を持たせるような、そういう教育がいいかと思います。

安倍副長官
小泉内閣も米百俵の精神で、規制改革に取り組んでおります。
それでは、いよいよ最後です。よろしくお願いします。

視覚障害 (10代・男性・東京都)
皆さん、何かすごく日本のことを考えていて、私だけ何か個人的なことになってしまうんですが、せっかく総理に会うということなので、私は(全盲で)自分の顔を鏡というもので見たことがありません。せっかくですので、小泉さんに私の顔を、格好いいとか、ハンサムだとか、そう
いう短い言葉ではなくて、私の顔を説明していただきたいなと思いまして。
小泉総理
格好いいよ、スマートできりりとしていて、本当にそうだよ。あなたみたいな外国人の映画俳優をみたことがあるよ。スマートで、名前は知らないけれども。よく来ていただきました。

参加者
ありがとうございます。

小泉総理
視力を失った方で、和波(わなみ)さんというバイオリニストがいるんです。それから今、川畠(かわばた)さんという若い人もいます、この方も小学生のときに視力をなくしたのかな、この前、演奏会に行きました。すばらしい演奏でした。ピアニストで梯(かけはし)さん、この方も視力がなくて演奏している。我々はいくら目が見えても、あんな素晴らしい演奏はできません。彼らをみると本当に感心します。あなたも障害で苦労されていると思うけれども、ここに来ていただいたということはすばらしいことです。我々が勇気づけられますよ、あなたのように頑張らなければいけないと思います。

参加者
総理が目が見えないけれどもできると言われましたが、見えないからできることもたくさんあると思います。社会には、たくさんの視覚障害者とか、いろいろと障害をもった方がいると思いますが、そこは見えないけどできるではなくて、見えないからできるとか、足を動かせないからできるとか、そういうこともあると思うんです。皆さんもそこら辺を是非そういうふうに考えてみていただきたいと思います。

小泉総理
それは、逆に教えられました。そういう考え方、本当に我々は持たなければいけないと思います。それをあなたから教えられたというのは、本当に大したことだと思います。見えないからできる、これはなかなか言えないことです。我々が恥かしいですね、見えるのにできないというのは、本当にあなたは偉い、頑張ってね。

参加者
どうもありがとうございました。

安倍副長官
では、これで「らいおんミーティングin官邸」を終了させていただきます。

小泉総理
どうもありがとうございました。(拍手)

「らいおんミーティングin官邸」の模様
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/0625lion.html


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小泉内閣メールマガジン 第99号 =========================== 2003/06/19

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□ 目 次

らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
イラク復興支援法案と三位一体の改革

大臣のほんねとーく
裁判員制度の導入に向けて (法務大臣 森山眞弓)

特別寄稿
文化財遺産保存国際貢献
(東京芸術大学長、アンコール遺跡保存事業連絡協議会世話人 平山郁夫)
活かせ!大学の科学技術資産、動こう!未来へ  
(「動け!日本」緊急産学官プロジェクト委員長 小宮山宏)

小泉内閣の動き
日・マーシャル首脳会談 (03/06/17)
少子・高齢社会における税制のあり方の手交 (03/06/17)
技能五輪日本選手団の総理表敬 (03/06/13)
韓国大統領訪日の記録(ビデオ) (03/06/06〜09)

数字でみる日本
1億8,238万kW

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らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
イラク復興支援法案と三位一体の改革
小泉純一郎です。

梅雨に入って、雨の日が多くなりましたが、青紫や赤紫色のあじさいが街並みをいろどって、こころが和みます。足を休めてあじさいの葉をよく見てみたら、カタツムリがツノをだしていました。

一連の外交日程もひといきですが、内外に難問は山積みです。先週金曜日、イラク復興支援のための法案を国会に提出しました。

私は、イラクでの戦争が始まる前から、戦闘行為には一切参加しないけれども、戦後の復興には日本としてできることをやっていきたい、といってきました。

イラクでの医療や医薬品、食料など生活物資の支給などの人道的な援助、輸送、通信、補給などの復興支援、イラク国内の安全確保のための支援活動など、日本としてできる限りのことをやっていきたいと思います。

自衛隊は、これまでも、カンボジアや中東のゴラン高原、モザンビーク、そして東チモールでは女性隊員も参加して、平和維持活動で活躍し、国際的に高い評価をえています。

国会での審議をへて、法案の一日も早い成立を目指していきます。

「官から民へ」、「国から地方へ」というのが小泉内閣の構造改革の基本方針です。「地方にできることは地方に委ねる。」という考え方で、「三位一体」で国と地方の改革を進めています。

第一は補助金の削減です。都道府県や市町村の仕事に国が補助金を出していますが、これからは地方が自分の責任で仕事を決められるよう、補助金を削減し、地方に任せるようにします。

第二は地方交付税の見直しです。教育や治安、ごみ収集など、地方がやらなければいけない仕事が数多くあるのに、税収が少なくて必要な財源が不足する自治体に対して、国から地方交付税という形で地方に財源を配分する仕組みがあります。ところが、現在、約3300ある都道府県・市町村のうち、交付税を受けとっていない自治体は100しかありません。これでは自治体がみんな交付税に頼るようになってしまいます。このような依存体質をあらためるために、交付税を見直していかなければなりません。

第三に、補助金は減るのに仕事は地方がやるのですから、地方に自主的な財源が必要です。このために、国税の一部を地方税へ移します。

この三つは、どれもみんなむずかしくて、今まで実現しなかったことばかりです。一つひとつ難しいのなら、三ついっぺんに改革しよう、というのが「三位一体」の改革なんです。

関係大臣が集まって真剣な調整をつづけましたが、なかなか結論がまとまらないので、昨日、私が、補助金を削減し、交付税を見直し、税源をしっかりと国から地方に移して、「地方が自らの財源で自主的に地方行政を運営できるようにする方策」を決定しました。

いよいよ来週はメルマガ100号です。毎週、皆さんからの激励のメールや、ご批判などをいただきながら、ここまで回を重ねることができました。

皆さんとの対話を大事にしながら、日本はいい国になったなあと心から思える、そんな国を皆さんとともに築いていきたいと思います。

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大臣のほんねとーく
裁判員制度の導入に向けて (法務大臣 森山眞弓)
皆さん、「裁判員制度」というものを知っていますか。

この制度は、国民の皆さんが、裁判員として刑事裁判に参加し、裁判官と共に、被告人が有罪か無罪か、有罪のときには刑の重さをどうするかを決めるというものです。多くの外国では、裁判に国民が参加する仕組みが定着していますが、わが国ではほとんど初めての制度です。政府は、来年の通常国会に、裁判員制度を導入するための法律案を提出することにしており、司法制度改革推進本部を中心に検討をしています。

ところで、これまで、多くの国民にとって、司法は、分かりにくく、近寄りがたいイメージのものだったのではないでしょうか。しかし、裁判員制度が導入され、法律の専門家ではない一般の国民が刑事裁判に直接参加することによって、裁判が、より分かりやすく、一般の国民の考え方が反映されるものとなれば、国民の司法に対する理解と信頼が一層深まることになるでしょう。それに、一般の国民に裁判員として裁判所に長期間通っていただくわけにはいきませんから、裁判をスピードアップしなければならず、その効果も期待されます。

一方で、裁判員制度は、国民の皆さんにかなりの負担をお願いすることになります。裁判員に選ばれれば、仕事を休んで、裁判員の職務に当たっていただかざるを得ない場合もあるでしょう。しかも、裁判員は、無作為にリストアップされた人の中から選ばれる予定ですから、他人事ではなく、このメルマガを御覧いただいている皆さんを始め、誰もが選ばれる可能性があります。

ですから、裁判員制度は、国民の皆さんからの積極的な支持と協力がどうしても必要な制度なのです。そこで、政府は、裁判員制度について積極的に広報するとともに、メール等で意見募集を行っております。ご意見がありましたらどうぞご遠慮なくお寄せ下さい。今後も、皆さんからの御意見に耳を傾けながら、検討を進めてまいりたいと考えています。

司法制度改革へのご意見募集
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sihou/goiken.html

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特別寄稿
文化財遺産保存国際貢献
(東京芸術大学長、アンコール遺跡保存事業連絡協議会世話人 平山郁夫)
第二次大戦後、ユネスコが設立され、日本は最も早く、国際機関としてのユネスコに加盟している。ユネスコでは、第二次大戦の破壊による文化遺跡保存のため、人類の共通文化遺産として保存することを計画した。ユネスコの世界文化遺産登録制度である。

この制度は、文化財を保有している国が、自らの責任に於いて保存することを申請する方式によっている。昨今の地域紛争では、第二次大戦当時の国対国の戦争と異なっている。国内での民族紛争や宗教対立や政治紛争によっている。国内での様々な要因から紛争が起こっている。が、概して貧困の多い地域に紛争が多い。

また、アジアや中東では、歴史も古く多くの文化遺産を有している国々で紛争が多発している。勿論、国内では文化遺産の保存まで手が廻らない間に、紛争が起こり、文化遺産や文化財が破壊されたり、盗掘や略奪にあってる。事が起こっては、事後処理に追われているのが、昨今の状態である。私は、ユネスコの親善大使を十余年やっている関係で、カンボジアやアフガニスタンをはじめ、紛争地の文化遺跡保存には何かと係わってきた。

安定した欧米やアジアの国々では、文化遺産の登録も多くされている。

現在、最も必要であると思われる、紛争の起こると思われる地域の文化遺跡こそ、文化遺産の登録を行わなければならない。

が、現実は、自助努力で文化遺産登録を行うルールである。私は、早くからこの不備を指摘して、ユネスコの代理登録を行うと良いと、提案している。
その国の主権を重んじなければならないが、後手に廻って失敗している。

文化財を守るには、その国の人をも人道的に救わなければ守ることは難しい。私はそのために「文化財赤十字」の精神を提唱している。貧しい人々を救い、自分たちの文化遺産の価値を知ることによって、精神的な誇りを持ってくる。そのようになるまで、広く浅く経済的に、技術的に支援しながら、やがて自助努力で立上り、国を再建するようになることを願っている。日本も太平洋戦争で焼土と化した五十八年前を思い出すとこの発想が生まれて来よう。私は、このような心で、文化遺産支援を心掛けている。

執筆者の紹介 
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/hirayama.html

活かせ!大学の科学技術資産、動こう!未来へ  
(「動け!日本」緊急産学官プロジェクト委員長 小宮山宏)

「動け!日本」では、健康・環境・安全・教育の分野において、大学の「科学技術資産」を活用し、生活者の潜在需要を製品化、サービス化する未来型新産業創出を提案します。

今回は、松本洋一郎教授の、超音波を利用した安全無痛の結石除去技術を紹介しましょう。

超音波は医療分野ではよく使われているものです。この技術は、二つの周波数の違う強力超音波を当て、腎臓結石を処理するものです。高い周波数の超音波によって、微小な気泡を結石の周りに雲のように発生させ、そこに低い周波数の超音波を当てて、気泡クラウドを崩壊させ、結石を溶かすように細かく砕くことができます。現在の衝撃波結石破砕術のように、結石が二つに大きく割れたりする危険性もなく、さらさらと微細に崩れていきます。しかも、気泡の発生が結石のごく近傍に限られているため、周りの体組織を傷つけることもありません。非常に面白いイノベーションです。このようなイノベーションの種が実際に医療現場で利用されるようになるには、まだ多くの時間が掛かるでしょう。

イノベーションの種はおびただしくありますが、それらは、いわばジグソーパズルのピースとして存在します。それらと、科学技術に関する常識や見識を総動員して、社会全体のビジョンと関連させてみる必要があるでしょう。
個人の自由な発想を基盤としつつ、基本的なビジョンは共有する必要があるのではないでしょうか。次回以降も、大学にある膨大なイノベーションの種のいくつかをご紹介します。

「動け!日本」のホームページにも、技術の例が載っておりますので、ぜひご覧下さい。

動け!日本ホームページ 
http://www.go-nippon.jp/

執筆者の紹介 
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/komiyama.html

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小泉内閣の動き
日・マーシャル首脳会談 (03/06/17) 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/17marshall.html
ノート大統領との会談の模様

少子・高齢社会における税制のあり方の手交 (03/06/17) 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/17zeicho.html
税制調査会が中長期的な税制のあり方についての提言をまとめた報告書を小泉総理に手交

技能五輪日本選手団の総理表敬 (03/06/13)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/13ginou.html
今月18日からスイスのザンクトガレン市で開催されている技能五輪に参加する代表選手が小泉総理を表敬

韓国大統領訪日の記録(ビデオ) (03/06/06〜09) 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/06/06korea.html
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領との首脳会談などの模様をビデオで紹介


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数字でみる日本
1億8,238万kW
1億8,238万kW(キロワット)とは、平成13年7月24日に記録した最大電力です。

近年では、1年のうちで電力消費のピークを迎える8月頃と最も少ない4月頃とを比べると、1日あたり約6,000万kWもの差があります。

電力消費のピークが冬にあった時期もありました。夏にピークがみられるようになったのは、冷房が普及し始めた昭和43年度からなのです。

冷房以外の家電製品も大型化・多機能化が進んでおり、夏のピーク時だけでなく、年間を通しての電力消費量もますます増加しつつあります。平成13年度には8,241億kWhもの電力が消費されましたが、これは昭和40年度(1,440億kWh)の約6倍、ここ10年でも20%程度増えています。

こうした電力消費を支えているのは、火力発電、原子力発電、水力発電などです。平成14年度に発電された電力の内訳は、火力発電が約59%、原子力発電が約31%、水力発電が約9%となっています。

これから夏が近づくにつれ、電力消費も大きなピークを迎えますが、現在、首都圏に電力の4割以上を供給している新潟県・福島県の原子力発電所のほとんどが、安全点検のため停止しています。

政府は電力を安定的に供給できるよう最大限の努力をしていますが、電力の需要を減らすことも重要です。また、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を抑制するためにも、普段から電力をはじめとするエネルギーの消費を減らしていくことが大切です。

皆さんも冷房を使用する際は設定温度を28度にしたり、照明をこまめに消灯するなど節電・省エネルギーへのご協力をお願いします。

資源エネルギー庁ホームページ (15年夏に向けた節電キャンペーン) 
http://www.setsuden.info/

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編集後記
国会が40日間延長されました。読者の皆様のなかには「激変する時代、1年中やるべきだ」あるいは「国会は開いていると税金もかかるのだから、もっと効率的にやれ」といったご意見の方もおられると思いますが、イラク復興のための支援法、そして今も続く「テロとの戦い」を継続するため必要な法改正のため、7月も国会が開かれることになりました。論戦をつうじて、なぜ自衛隊が行く必要があるのか、また武器の使用基準のありかたについて、国民の皆様にしっかりとご説明していきたいと思います。

今週の「大臣のほんねとーく」は「裁判員制度」についてでした。アメリカの映画やテレビではおなじみで、ヘンリー・フォンダが悩める陪審員を演じた「12人の怒れる男」などが印象的ですが、自分がと思うとちょっとためらう方もおられると思います。しかし、いわゆる普通の市民が司法の判断に参加する意義は大きいのではないでしょうか。ご意見があるかた沢山いらっしゃると思います。森山大臣宛、どしどしお寄せください。

いよいよ来週号で100号になります。「らいおんミーティングin官邸」には多くの応募をいただきありがとうございました。当選された方にはすでにご連絡しています。応募できなかった方、残念ながらもれてしまった方も、ミーティングの模様は来週号で紹介いたしますので、お楽しみに。
(晋)
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
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小泉内閣メールマガジン 第98号 =========================== 2003/06/12

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□ 目  次

らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
首脳外交

大臣のほんねとーく
若年人材対策の強化について (経済産業大臣 平沼赳夫)

特別寄稿
産学連携の促進について
(キヤノン株式会社代表取締役社長、知的財産 戦略本部本部員 御手洗冨士夫)
観光立国のすすめ
(慶應義塾大学教授、内閣府特命顧問 島田晴雄)

小泉内閣の動き
青少年育成推進本部の初会合 (03/06/11)
日韓首脳会談 (03/06/07)
日・タイ首脳会談 (03/06/06)
日・フィリピン首脳会談 (03/06/06)
小泉総理の談話
(武力攻撃事態対処関連三法の成立) (03/06/06)
日・マレーシア首脳会談 (03/06/05)
エビアン・サミット出席の記録 (ビデオ)

数字でみる日本
93万5,000頭

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らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
首脳外交
小泉純一郎です。

6月7日の土曜日、来日した韓国のノ・ムヒョン大統領と会談しました。
大統領とは2月の大統領就任式の時につづいて2度目の会談。とてもうちとけた雰囲気のなかで、未来志向の日韓関係などについてじっくりと話しあいました。

北朝鮮問題については、私は、韓国政府の「平和・繁栄政策」を支持し、「対話」と「圧力」により、平和的に、拉致問題もふくめた問題を包括的に解決していくという日本の方針について、大統領から支持の表明がありました。

ノ・ムヒョン大統領は、優しい物腰の中にも難局に立ち向かう強い意志と勇気を感じさせるお人柄で、お互いに年齢も近く、とても親近感をもちました。信頼関係を深めることができたと思います。

4月末の欧州訪問以来、この8週間で20人の首脳と会談しました。サミットなどの会議の場で議論した首脳も含めれば30人を超えます。

国と国との関係は、様々なレベルでの人の行き来、映画や音楽など文化、芸術の交流や、経済面での関係、NPOなど草の根の交流など、幅広い分野での関係によってなりたっているものだと思いますが、首脳同士の信頼関係というのも重要な要素だと思います。

立場や考え方が違っても、いつでも率直に話しあうことができる関係をつくっていくことは、「国際協調」という日本の外交の基本方針を実現していくうえで、なくてはならない条件だと思います。

先週、有事関連法案が成立しました。国を守る、国民を守るという基本的な問題について、長い間与野党間で意見の一致を見ることができませんでしたが、今回、与党のみならず、民主党、そして自由党の参加、協力を得て成立することになったのは、画期的なことだと思います。「備えあれば憂いなし」という当然のことをようやく議論できるようになりました。関係者のご努力に敬意を表したいと思います。

参議院でのこの法案の審議で、「私は、侵略者に抵抗しないで言いなりになる『奴隷の平和』は選ばない。平素から日本の平和と独立を侵そうとする勢力に対しては断固たる決意を持って抵抗するという備えがあって初めて戦争は防げるのではないでしょうか。」と発言しました。

「二度と戦争を起こしてはならない。」この思いをいっそう強くして、国政に臨んでいきたいと思います。

6月25日のメルマガ100号記念の企画には、たくさんの方から応募をいただきました。どうもありがとうございます。全員をお招きできないのが残念ですが、読者のみなさんと官邸でお目にかかるのをたのしみにしています。

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大臣のほんねとーく

若年人材対策の強化について (経済産業大臣 平沼赳夫)
今、若い人の失業率はどれくらいかご存じですか? なんと12.0%にもなるのです。我が国の将来を担う若い人が、就業機会にめぐまれず、夢を実現することができないでいることを私は大変残念に思っています。社会的にも、中長期的に我が国の経済活力が失われ、社会が不安定化していくのではと心配しています。

一方で、能力ややる気のあふれる若い人たちもたくさんおり、経済産業省ではこうした人たちが少しでも増えるように、また、その「能力」や「やる気」を力いっぱい発揮してもらえるように努力をしているところです。

例えば、プログラマー等の先端分野においては、多くの若い人が世界レベルで既に活躍しています。経済産業省では、全国から高度な情報セキュリティの技術を有する学生を集めて、「セキュリティ甲子園」を8月に開催し、技術者たちが腕を競う場を作ろうと考えております。優勝者は、私自身が表彰し、一流の大学や専門機関に行ってもらおうと検討しているところです。

また、「俺が社長になるんだ!」という夢をもち、創業や起業などに「挑戦したい」と思っている人はたくさんいるのですが、「実際に挑戦する人」がまだまだ少ないことをとても残念に思っています。そこで、ボブ・サップさんをイメージキャラクターに、「日本には挑戦者が足りない」というキャッチフレーズのもと、「起ち上がれドリームゲートプロジェクト」を4月からはじめました。この中で、「ビジネスプラン」のコンテストを行うなど、みなさんの夢の実現のお手伝いをしたいと思っております。

もちろん、教育政策や雇用政策との連携を強化し、一体となって人材対策に取り組むことが問題の根本的解決のためには不可欠です。このため、坂口大臣、遠山大臣、竹中大臣と協力して、対応策をとりまとめたところです。
引き続き、若手即戦力人材の重点的育成などに積極的に取り組んでまいります。

起ち上がれドリームゲートプロジェクト」ホームページ 
http://www.dreamgate.gr.jp/

経済産業省ホームページ (若者自立・挑戦戦略会議について) 
http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0004140/
 
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特別寄稿
産学連携の促進について
(キヤノン株式会社代表取締役社長、知的財産 戦略本部本部員 御手洗冨士夫)
キヤノンの御手洗です。現在、日本の産業はデフレ不況の中、コスト競争で優位にある途上国に押されており、空洞化は著しい状況にあります。このまま日本の産業競争力は衰退していくのではないかとさえ危惧されています。
しかし、今の日本の状況は70年代のアメリカの状況に似ており、80年代に採ったアメリカの政策こそ産業競争力再生の手本になると思います。

アメリカ経済が不況にあえいでいた1980年にバイ・ドール法が成立しました。この法律により政府資金による研究開発から生じた特許などの知的財産権を大学に帰属させることが可能になりました。その結果、大学の起業マインドが向上し、研究者がベンチャービジネスを起こすなどアメリカ産業が競争力を取り戻すことになりました。

アメリカでは大学が技術の中心的存在となり多くの特許を戦略的に活用して、産学官協働で新産業を育てています。90年代に世界を席巻した「情報スーパーハイウェー」、「ヒトゲノム計画」、「ナノテク」など、次々と科学技術力を中核とした産業政策を打ち出しました。また産学官による国家プロジェクトによって生まれた発明の知的財産権は主に大学に帰属し、TLO(技術移転機関)を通して中小企業やNPO(非営利団体)などへ優先的に技術移転され、起業の大きな推進力になっています。

翻って、わが国では98年に大学等技術移転促進法ができ、99年にようやく日本版バイ・ドール法といわれる産業活力再生特別措置法ができました。
しかし、残念ながらさまざまな問題があって産学連携はあまりうまくいっていません。

たとえば、アメリカの有名な大学では教授も学生もさまざまな国籍の人が入り混じり、まさに世界の頭脳を活用しています。ところが日本の大学をみると、理工学部などでは外国籍の教授や学生は少ないようです。外国籍研究者や民間人など多彩な大学教官を登用し、さまざまな発想が生まれる環境づくりをめざすべきです。

また、アメリカでは技術系の教授は特許をたくさん持つことが評価につながります。ところが日本では依然として論文主体の評価ですし、予算もスタッフも少なく、特許を取るにも自ら書類作成をすることになり、出願費用もかかりたいへんです。その結果、教授および大学の特許保有量はアメリカに比べて約80分の1と極端に少なく、日本の大学に技術や特許が蓄積されていかないのが現状です。

来年は国立大学も独立行政法人になります。これを機会に大学と産業界が機能的に結びつくことを促進すべきだと思います。大学側も企業で研究開発部門や特許部門で働いた経験のある民間人を雇い入れることによって戦略的TLO活動を強化するようになればよいと思います。これからは日本でも大学や国立研究機関が科学技術創造立国の先導役になり、新しい産業が次々と創出されていくことを大いに期待しています。

執筆者の紹介 
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/mitarai.html

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観光立国のすすめ 
(慶應義塾大学教授、内閣府特命顧問 島田晴雄)
小泉総理が主宰する観光立国懇談会は4月24日に報告書をとりまとめました。
観光を国家戦略としておおいに発展させようというのがその趣旨です。

政府はこのところ小泉総理のリーダーシップの下、次々と施策を打ち出しています。
施政方針演説で、小泉総理は2010年に海外からの観光客を現在の年間約500万人から1000万人に倍増させることを唱えました。
国土交通省は、今年度から外客誘致のため「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を展開しています。

日本は本来、観光資源に恵まれた国です。
豊かな自然、深い歴史と文化、刺激に富んだ都市や最先端の産業技術など見事な資源があります。
しかし、日本の観光は国際的には立ち後れてしまい、お隣の韓国でも外国人観光客が年間510万人訪れるのに、日本480万人世界35位です

観光は産業としては裾野が広く雇用吸収力があります。
そして観光振興は自らの生活文化に自信と誇りを持つことにもつながります。
人々が豊かな生活文化を楽しんでいる地域こそ外国の観光客は訪ねたくなるものです。

日本も、観光の国家戦略推進に取り組み始めたことは喜ばしいことです。
最近では4月22日にこのメルマガでも紹介している全国の観光カリスマを招いて東京でタウンミーティングを開き、小泉総理、扇大臣らが観光の重要性を力説されました。

こうしたリーダーシップのみならず、政府各部門、そして全国の地域の人々が、訪れるお客様の立場で温かくもてなすために真剣な取組みを進めることが観光立国日本の成否を決めることになります。

執筆者の紹介 
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/simada.html

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小泉内閣の動き

青少年育成推進本部の初会合 (03/06/11)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/11ikusei.html
次代を担う青少年の育成に関する施策について、総合的かつ効果的な推 進を図るために設けられた青少年育成推進本部の初会合の模様

日韓首脳会談 (03/06/07)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/07korea.html
  盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領との会談で、北朝鮮の核開発問題について、日韓間で連携を強化していくことなどで合意

日・タイ首脳会談 (03/06/06) 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/06thailand.html
タクシン首相との会談で、自由貿易協定(FTA)について協議

日・フィリピン首脳会談 (03/06/06) 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/06philippines.html
アロヨ大統領との会談の模様

小泉総理の談話 (武力攻撃事態対処関連三法の成立) (03/06/06) 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2003/06/06danwa.html
武力攻撃事態対処関連三法の成立に際しての小泉総理の談話

日・マレーシア首脳会談 (03/06/05) 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/05malaysia.html
マハティール首相との会談で、ミャンマーの民主化に向けた対話について、同軍事政権に協力して働きかけていく方針などで一致

エビアン・サミット出席の記録 (ビデオ) 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/06/29evian.html
サンクトペテルブルク建都300周年記念行事及びエビアン・サミットへの小泉総理の出席の模様をビデオで紹介

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数字でみる日本
93万5,000頭
93万5,000頭とは、1990年代に推定された世界に生息するミンククジラの頭数で、この数はIWC(国際捕鯨委員会)で合意されています。

現在、すべての種類のクジラが絶滅の危機に瀕しているわけではありません。約80種類いるクジラ類のうち13種が国際的に管理されていますが、1982年にそのすべてについての商業捕鯨の一時停止が決められてから、多くの種類で増えています。とりわけ、ミンククジラは、100年前の約10倍に増えているものと推定されています。

我が国では、商業捕鯨ができない現在でも、捕獲調査による副産物などとして年間約4,500トンのクジラが供給されていますが、これは商業捕鯨がピークだった昭和37年(約23万トン)の約2%にすぎません。

クジラを食べる習慣については、欧米の一部の国などが感情的な理由などから反対しています。しかし、食習慣・食文化は、それぞれの地域のおかれた環境によって歴史的に形成されてきたものであり、お互いの伝統・文化を尊重することが必要です。

クジラ問題は、食習慣・食文化の問題にとどまりません。クジラは、サンマやイワシなど人間が獲っている魚の3〜5倍(年間約2億8,000万〜5億トン)も食べていると推定されています。

つまり、クジラのみを一方的に保護することにより、海洋生態系が壊れてしまうのです。世界の人口が爆発的に増えても食糧危機が起こらないよう、クジラや魚については、資源量のバランスを保ちながら、持続的に利用していくことが重要です。

来週16日からベルリンで開催されるIWCの年次総会でも、我が国の立場を主張し、科学的事実に基づいたクジラの資源管理制度を確立したうえで捕鯨を再開することを目指しています。

水産庁ホームページ (水産資源の持続的利用を考えるページ) 
http://www.jfa.maff.go.jp/whale/indexjp.htm

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編集後記
戦後生まれの盧武鉉大統領の来日は、日韓新時代を予感させるものでした。
日韓の交流はすでに各界各層でどんどん進み、日韓で1日なんと1万人の人たちが往来しているということです。

今、山口、福岡で上映している「チルソクの夏」が大ヒットしています。
1977年7月7日、七夕(韓国語でチルソク)、下関と釜山の間で行われた親善陸上大会に出場した日本人の女の子と韓国人の男の子が出会い、だれもが覚えのある淡い恋をし、そして1年後の再会を約束するが、、、といったストーリーで、いまや懐かしい70年代の音楽と、風景に彩られた映画です。韓国人と日本人の恋をえがいた映画が、まだ一部の地域とはいえヒットしているということは、時代の変化を感じます。この流れはもう変わることはないでしょう。ちなみに人気が続けば全国で上映するそうです。
(晋)

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小泉内閣メールマガジン

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小泉内閣メールマガジン 第97号 ============================== 2003/06/05

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□ 目 次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
サンクトペテルブルクからエビアンへ

大臣のほんねとーく
食べる (農林水産大臣 亀井善之)

特別寄稿
どうなるか消費税アレルギー 
(一橋大学学長、税制調査会会長 石弘光)

小泉内閣の動き
エビアン・サミット特集 (03/06/01〜03)
ロシア訪問特集 (03/05/30〜31)
米国・中東訪問の記録(ビデオ) (03/05/22〜26)

観光カリスマ百選
新しい形の都市農村交流 (長野県飯田市)

お知らせ


メルマガ100号記念企画「らいおんミーティングin官邸」の開催と参加者募集について

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らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
サンクトペテルブルクからエビアンへ
小泉純一郎です。

5月29日から6月4日まで、サンクトペテルブルクとエビアンに行ってきました。この1ヶ月で3回目の外国出張です。

サンクトペテルブルクは、ロシアの西の端、バルト海に面した古い都。
1703年にピョートル大帝が築いた美しい水の都で、プーチン大統領はここで生まれたそうです。

世界各国から40人以上の首脳が建都300年記念行事に集まりました。
実は、このスケジュールは、去年のサミットの場で急に決まったんです。

去年の6月、カナダのカナナスキス・サミットの時、プーチン大統領から「来年の5月30日、サンクトペテルブルクに是非来て欲しい。」という話があって、各国首脳がどうしようかと話していたところ、フランスのシラク大統領が、「それじゃあ、フランスで開くサミットを記念行事の翌日に変更しよう。そうすれば、みんなそのあと直接エビアンに来ればいいんだから。」と提案して、その場で決まったんです。

首脳が集まれば当然首脳外交がはじまります。各国首脳同士が行事の合間に会談や合意文書の署名式をしていました。

プーチン大統領とは、彼が学生時代に稽古したという市内の柔道場で会談。
大統領は柔道6段級の腕前とか。「柔道ではプーチン大統領の方がくわしいかもしれないけれども、チャイコフスキーやラフマニノフのロシア音楽は私の方がくわしいよ。」と、文化論からはじまって、日本とロシアの協力について話し合いました。とても良い会談でした。

中国の胡錦濤主席とは同じ1942年生まれの61歳同士、初めての会談でしたが、前日の音楽会や晩餐会でとなりの席でしたので、お互いにうち解けた感じの話し合いになりました。中国は北朝鮮問題で大きな役割を果たしています。日中関係を未来志向で発展させていこう、そして北朝鮮問題を拉致問題を含めて包括的に解決していこうということで一致しました。

サンクトペテルブルクから飛行機で3時間、ジュネーブからヘリコプターで15分間で、ミネラルウォーターで有名なフランスのエビアンに着きます。

サミットは、3回目、参加各国の首脳とは何度も会っているので、個人的な信頼関係もあって、率直かつ有意義な会議を行うことができました。

写真撮影の時、となりのブレア首相に、「ブレアというのは英語でどういう意味?」と話しかけたら、一段下の段に立っていたブッシュ大統領がこちらを振り返って、「『ブレア』とは『勇気』という意味だよ!」と笑って答えるなど、時々冗談をまじえながら、厳しい世界情勢について真剣に話し合いました。

私は、「北朝鮮の問題は核開発問題だけでなく拉致問題も含めた解決が必要だ。」と強く主張して、議長声明にも盛り込みました。

イラク問題をめぐって一時期意見の相違があっても、三日間の会議を通じて、国際協調の重要性という価値観をサミット諸国首脳の間で共有することができたのは良かったと思います。

帰国してすぐに、木曜日、金曜日と国会審議、土曜日には韓国のノ・ムヒョン大統領との会談と、あいかわらずきつい日程が続きますが、会議の合間にホテルの部屋から見えるレマン湖の景色を眺めて英気をやしない、今週も頑張っていきます。

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大臣のほんねとーく
食べる (農林水産大臣 亀井善之)
私は戦時中に子どもの頃を過ごしたせいか、嫌いな食べ物はありません。
逆に、好きなものはたくさんあります。中でも、地元の農家の方が秋になると持ってきてくれるニンジンは格別です。土づくりにこだわって作られたニンジンの何とも言えない色と甘い味は、料理するのがもったいないほどです。
食べ物の思い出もたくさんあります。昔、母が藁を燃やしてお釜で炊いてくれたごはんのおこげの香りなどは、とりわけ懐かしいものです。

食べるということは、単に栄養補給をするだけではありません。風土や文化の原点だと思います。食事を通じた家族の団らんの中で、心も文化も育つのではないでしょうか。

最近は、皆さん忙しくて、家族揃って夕食をとれなかったり、朝食をぬいてしまう方も多いようです。「旬のもの」を食べることも減っていますし、旬がいつか知らない人も増えています。米や野菜がどのようにして田んぼや畑で成長し、食卓まで届けられるのかよく知らない子どもも多いのではないでしょうか。

一方で、変化のきざしも感じています。地元の園芸祭りの参加者は年々増え、都市に住んでいる方が、トマトやなすの苗などを買い、庭や市民農園で育て、家族で食べて楽しむ。すばらしいことだと思います。直売所も盛況で、地域でとれる新鮮な旬の農作物を食べたいという皆さんの思いを強く感じます。

こういう皆さんの思いをサポートできるよう、私たちは、安全で安心な食べ物が供給されるようにすることはもちろん、国民一人ひとりが「食」に関する基礎的な知識を身につける「食育」を進めたり、子ども達に体験農業ができる環境を整えたり、市民農園を設置しやすくしたり、と色々な取り組みをしています。農林水産大臣として、皆さんが健康で元気よく色々な分野で活躍する源である食べ物を担当することに改めて大きな責任を感じています。

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特別寄稿
どうなるか消費税アレルギー 
(一橋大学学長、税制調査会会長 石弘光)
昨年末から年初にかけ一時期、将来の消費税率の引上げに関し、経済界あるいは政界から支持する声が高まった。これは高齢社会のもとで年金のみならず医療、介護を公的に維持するために財源確保が不可欠と睨んでのことであろう。

しかしながら、この誘い水に呼応するでもなく、小泉首相は再選されても任期中に消費税率の引き上げは考えないとムードを打ち消してしまった。

小泉首相のこの判断には、それなりの理由があると思う。消費税はその生い立ちから、政治的に暗い影を落としている。1979年の大平首相の「一般消費税」導入の失敗以来、歴代の首相は消費税と悪戦苦闘を強いられ、国民あるいは野党の反発を受け、時には退陣の原因となってきた。このように過去の結果を見ると、国民には消費税アレルギーが根強く存在するということであろう。

しかしながら、このような消費税アレルギーは、若い世代にはかなり希薄になってきているように思う。

この国際化時代に、若者の多くはしばしば海外、とりわけ欧州に出掛けている。欧州では、消費税にあたる付加価値税の税率が、20%を超える国も多い。帰国してみると、日本の消費税はわずか5%にすぎない。彼らは国の借金が膨大な額になることを知っている上に、公的年金が果たして将来自分たちに支給されるか心配し出している。

かかる状況の下、若い世代にとって高齢者も等しく負担する消費税による財源確保に、それほど抵抗がないのかもしれない。このことは昨年全国で開催した政府税制調査会の「税についての対話集会」の結果、明らかになったことだ。

目下のところは一昔前政治家が心配していた状況とは風向きがだいぶ変わってきたように思うが、しかし、いざ具体的に消費税率引上げとなるならば、与野党間の総選挙での駆け引きもあり、どうなるか分からない。消費税アレルギーがどうなるのか、今後の少子高齢社会の下で日本のゆくえを大きく左右することになるだろう。
執筆者の紹介
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/isi.html

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小泉内閣の動き
エビアン・サミット特集 (03/06/01〜03)
今回のサミットの成果 
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2003/06/03soukatu.html
小泉総理の動き (03/06/01〜03)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/01summit.html
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/02summit.html
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/06/03summit.html

ロシア訪問特集 (03/05/30〜31)
日ロ首脳会談 (03/05/30)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/05/30russia.html
日中首脳会談 (03/05/31)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/05/31china.html

米国・中東訪問の記録(ビデオ) (03/05/22〜26)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/05/22houbei.html
米国、エジプト、サウジアラビアの3カ国での首脳会談などの模様をビデオで紹介

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観光カリスマ百選
新しい形の都市農村交流 (長野県飯田市)
長野県南部に位置する飯田市では、南アルプスと中央アルプスに挟まれた豊かな自然の中、古くから梨、ぶどう、りんごなどの果物の栽培が盛んです。

飯田市農政係長の井上弘司さんは、平成10年、農村の現場を歩く中で、担い手不足で離農する農家が増え、人口の減少で伝統的な祭りすらできなくなっているという状況に直面します。そこで考え出したのが、都市と農村の交流事業「南信州ワーキングホリデーいいだ」でした。

ワーキングホリデーはもともと、海外で働きながら休暇を過ごし、その国への理解を深める制度ですが、飯田市では、人手が必要な梨やりんごの収穫作業などに、都市住民にボランティアとして参加してもらい、その中で農家の素朴で温かな生活や農業体験の喜びを味わってもらいます。

農業を体験したい都市部の人と、繁忙期の手助けや後継者がほしい農家の間を結び、農村を元気にする新しい手法として注目を集め、平成14年には受入れ農家数74戸、参加者は900人以上、実際に飯田市に定住して就農する参加者も出るようになりました。

さらに、夏休みには「南信州こども体験村」「どんぐりの森づくり」を実施、子供たちにも農村の魅力を伝えるとともに、家族で参加できる企画もおこなうなど、農業を素材とする新しい形の観光に意欲的に取り組んでいます。

「参加者はみな飯田のサポーターになってくれます。」と、胸を張る井上さん。平成13年には、農家の人たちが授業を行う中で人材の育成と交流をはかる「南信州あぐり大学院」を開校するなど、溢れる情熱とアイデアは尽きることがありません。

この飯田市のワーキングホリデーに、安倍副長官秘書官の田原芳幸さんが連休を利用して参加しました。その体験談を紹介します。

南信州ワーキングホリデーいいだに参加して
副大臣会議での都市と農山漁村交流への取組を通じて「南信州ワーキングホリデーいいだ」のことを知り、妻とともに3泊4日の日程で参加しました。

飯田市は高速バスで新宿から約4時間。受け入れ農家の原さんはりんご、梨などの果樹栽培が中心の農家。農業を何も知らない私達を暖かく迎えて下さいました。りんごの花摘み作業をお手伝いしましたが、南アルプスの雄大な山並のもと、農家の方とお話をしながら働いているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

夕食では、近くで採ったわらび、たらのめなどの山菜のてんぷらや郷土料理の五平餅といったスローフード作りを体験。原一家に私達を加えた9人で囲んだ食卓は賑やかで楽しく、家族というものの暖かさを改めて感じました。

4日間という短い期間でしたが、温泉やリゾート地などでの普通の観光旅行では得られない貴重な体験ができました。奉仕活動への参加という感覚ではなく、新しい形の余暇の楽しみ方として、メルマガの読者の方々に飯田市のワーキングホリデーを是非お勧めしたいと思います。

飯田市の様子
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/0605k.html

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お知らせ


メルマガ100号記念企画「らいおんミーティングin官邸」の開催と参加者募集について
平成13年6月14日に創刊した「小泉内閣メールマガジン」は、本年6月26日で100号をむかえます。

アンケートでいただいた皆さんのご要望におこたえし、メルマガ100号記念企画として、皆さんの中から希望者を抽選で官邸にご招待して、小泉総理と直接対話する機会をもうけることにしました。直接、小泉総理が皆さんの質問にお答えします。

当日の模様は、翌日配信するメルマガ100号の紙面で紹介いたします。

日   時 平成15年6月25日(水)17:00〜18:00(予定)
(集合は15:30)
場   所 首相官邸
募集期間 平成15年5月29日(木)〜6月7日(土)当日消印有効

 参加をご希望の方は、ホームページで詳細をご覧ください。

らいおんミーティングin官邸参加者募集について 
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/meeting.html

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編集後記
当欄でも何回かふれましたが、小泉内閣で推進している「都市と農山漁村交流」の一環として、副大臣プロジェクトチームで山梨県須玉町を訪問します。そばを打ったり、田植えをしたりとミニ農村体験をして、その楽しさを少しでも全国に発信できたらと思います。須玉町では都市部の子どもたちに農村体験をさせる事業をおこなっています。ほんとうはゆっくりして、都市生活とは違う時間のながれを感じたいところですが、そうもいきません。今週の観光カリスマ百選で小生の秘書官、田原君が自らの交流体験を語っています。東京生まれで都心に住んでいる彼にとっては、花摘み作業も新鮮だったようですが、その大変さも経験したようです。彼は財務省から来ていますが、よい経験になったと思います。

なお、以前もご紹介しましたが、都市と農山漁村の交流に関する情報を集めたホームページが立ち上がっており、現在、その内容の充実に取り組んでいます。ご関心のある方はアクセスしてみてください。
(晋)
農山漁村でゆとりとやすらぎを
 http://www.kyosei-tairyu.jp/

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小泉内閣メールマガジン

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小泉内閣メールマガジン 第96号 =========================== 2003/05/29

★☆ 「らいおんミーティングin官邸」の参加者を募集します!! ☆★
★☆ おんらいん読者感想 ☆★
今週号の感想はこちらから(6月1日まで)
http://www.mmz.kantei.go.jp/inq/inq_top.pl?INQCD=QA030529be

先週号の結果はこちらから(6月4日まで)
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/kekka.html

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□ 目 次

らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
米国・中東訪問

大臣のほんねとーく
イラクに対する人道・復興支援 (外務大臣 川口順子)
国立大学の法人化で大学が変わる! (文部科学大臣 遠山敦子)

特別企画
第2回オンラインアンケート結果について

小泉内閣の動き
米国・中東訪問特集 (03/05/22〜26)

お知らせ


メルマガ100号記念企画「らいおんミーティングin官邸」の開催と参加者募集について

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らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]

米国・中東訪問
小泉純一郎です。

22日から26日まで、米国、エジプト、サウジアラビアを訪問しました。
二泊五日で地球を一周する厳しい日程でしたが、各国首脳ととても有意義な話し合いができたと思います。

ブッシュ大統領と会うのは9回目。今回は、テキサス州クロフォードにある大統領の牧場で、延べ10時間、とてもうちとけた雰囲気の中でじっくり話し合うことができました。

会談の内容は、皆さん新聞やテレビでよくご存じだと思いますが、特に北朝鮮の問題について、私から、「日本は核問題などについて平和的な解決を望んでいるが、拉致の問題の解決なくして日本と北朝鮮の国交正常化はない。」ということをはっきり伝えました。

ブッシュ大統領からは、「拉致はあってはならない行為であって、拉致された日本国民の行方が一人残らずわかるまで日本を完全に支持する。」との発言がありました。

牧場は、広さが東京ドームの140倍もあります。私が到着すると、大統領自ら運転する小型トラックで、敷地の中を案内してくれました。小川が流れていたり、渓谷があったり、見たこともない珍しい鳥がいたり、牧草地にはたくさんの牛がいたりと、いかにもテキサスという広大なところでした。

夕食は、ローラ夫人も一緒で、私から大統領に「ヤンキースやドジャーズは好きですか?」と聞くと、大リーグのテキサス・レンジャーズのオーナーでもあったブッシュ大統領は、「私はレンジャーズのファンだけれども、松井選手は対戦相手の投手が二巡目になればもっと打つ。イチロー選手は一流の名選手だ。石井投手のケガはとても残念だ。」と野球通ぶりを披露してくれました。

ペリー来航以来150年。日本とアメリカの関係は単なる二国間の関係にとどまるものではなくて、「世界の中の日米同盟」として関係を強化していこうということで一致しました。

エジプトではムバラク大統領と、サウジアラビアではアブドラ皇太子と、イラク復興支援、中東和平、日本とアラブとの対話について話し合いました。
日本とアラブ諸国が様々な面で協力していこうと意見が一致しました。

26日、羽田に到着してそのまま、今後5年間で対日投資残高の倍増を目指す窓口となる「対日投資・ビジネスサポートセンター」の開所式に出席しました。私がちょうどあいさつをしている最中に、地震が起こりました。私は立っていたのでほとんど揺れを感じられませんでしたが、すわっていた外国人の方々が「地震だ!」とざわついたので気づいたほどです。

地震は、東北地方を中心に震度6弱の大規模なものでした。すぐさま、官邸に対策室を設置して情報収集と対応に当たりました。被災者の方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧に努めていきたいと思います。

今日(29日)の夜、ロシアのサンクトペテルブルクに向けて出発します。
ロシアのプーチン大統領、中国の胡錦濤主席と会談する予定です。そのまま、フランスのエビアンに飛んで、サミットに出席します。イラク戦争後はじめてのサミットです。平和や経済問題など幅広く議論してきます。

ところで、もうすぐメルマガも100号になります。読者の皆さんが熱心に読んでくださっているおかげです。どうもありがとうございます。

毎週、読者の皆さんからたくさんの励ましやご批判のメールをいただいています。読んでいて、元気づけられたり、これからはこうした方がよいかなぁと思ったりしています。メルマガは、官邸からの一方通行ではなくて、皆さんから官邸へという双方通行なところがいいですね。

100号を記念して、読者の皆さんと直接お会いしてお話する機会をつくることにしました。応募者の中からの抽選にはなりますが、お会いできることを楽しみにしています。

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大臣のほんねとーく
イラクに対する人道・復興支援 (外務大臣 川口順子)
イラクにおける主要な戦闘が終結してからほぼ1ヶ月。今回は、日本のイラク復興支援への取り組みについてお話します。

日本は5月8日、在イラク日本大使館を再開し、また、10日から16日にかけ茂木副大臣を団長とする政府調査団をイラクに派遣しました。その報告により、イラクでは、フセイン政権による圧政や度重なる戦争、経済制裁等による「失われた20年」を通じて疲弊した経済社会システムや社会基盤の近代化に対する需要が大きいことがわかりました。

21日、私はこの報告を踏まえ、当面は保健、教育、電力等の生活基盤の再建を優先することなどを内容とする「イラク人道・復興支援策」を発表しました。この支援策では、多くの国々や国際機関が参加する人道・復興支援に関する国際会議を早期に開催することも提唱しました。これは、イラク支援には幅広い国際社会の協調が不可欠であり、日本の支援もこのような国際協調の下でこそ真価を発揮するものだと考えるからです。G8外相会合でも、関係国に対しこのような考えを伝え、G8各国外相の間で、イラク復興に向けて国際社会が一致団結して取り組んでいくことが不可欠であるという認識で一致しました。

イラクの貴重な文化財が深刻な危機にあることも忘れてはなりません。イラク国立博物館などでメソポタミアの貴重な文化財が略奪・破壊されたことは、人類の大きな損失です。日本はこれらの保存・修復のためにユネスコと協力していますが、私は日本国内でも「SAVEイラク文化財」の運動を始めました。

22日、イラクの復興に国際社会が団結して取り組む決意を示す安保理決議が採択されました。今後も日本は自らの経験を活かし、アラブ諸国とも協調しながら、人道支援から復興支援に至る過程を切れ目なく支援していきます。また、イラク人自身による政権の樹立へ向けた政治プロセスも積極的に支援していきます。

外務省ホームページ (我が国のイラク人道・復興支援策)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/f_shien.html

国立大学の法人化で大学が変わる! (文部科学大臣 遠山敦子)
今、国会で、国立大学を法人化するための法律案が審議されています。
わが国の大学は、特に90年代以降、国公私立を通じて着実に改革が進んでいます。しかし、限界もあります。国立大学は現在、国の行政機関の一部とされているため、予算や組織面でもさまざまな制約があります。「国立大学の法人化」は、この壁を取り払い、大学がさらにいきいきと魅力ある存在に変身するための、大学制度120余年の歴史においても画期的な大改革になります。

そのねらいを一言でいえば、民間的発想のトップ・マネジメントや社会との活発な交流を通じて、国立大学がより自律的な環境のもと、優れた教育や特色ある研究に取り組む個性豊かな大学として発展することにあります。法人化後は、6年間の中期目標・計画のもと、今よりもずっと自由かつ柔軟に大学運営ができるようになります。また、教職員は非公務員型ですので、産学連携などの社会貢献もしやすくなります。

各大学の創意工夫によって、たとえば「世界最高水準の研究」、「地域に必要な人材養成や研究で地域の発展に貢献」、「特定分野の高度な人材養成」というように、得意分野をいかした魅力ある大学づくりも期待されます。
また、国民や社会の意見を大学運営に反映しやすくしたり、積極的に情報発信することにより、身近で顔の見える国立大学へと生まれ変わります。

一方で、大学院教育や基礎研究、教育の機会均等への貢献など、これまで国立大学が担ってきた役割は、法人化後も国立大学の重要な使命であり、国としても必要な運営費を交付します。

今国会には、公立大学の法人化を可能とするための法案も提出されています。もちろん私立大学の充実策も不可欠です。これらの施策を通じて、わが国の大学が「知の世紀」を担うにふさわしい質の高さと魅力を兼ねそなえた存在となるよう、しっかりと取り組んでまいります。ご理解とご支援をお願いいたします。

文部科学省ホームページ (国立大学等の法人化について) 
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/index.htm

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特別企画

第2回オンラインアンケート結果について
5月8日(木)から5月18日(日)まで行った「第2回オンラインアンケート」には、17,500件もの回答をいただきました。ご協力ありがとうございました。今回は、アンケート結果についてご報告します。

問1メルマガ評価 択一式)
「満足している」15%と「ある程度満足している」45%で、全体の60%を占めました。「あまり満足していない」 「不満である」 はそれぞれ10%、2%でした。

問2コーナー別関心度 複数回答可)
「らいおんはーと」 への関心度が73%と最も高く、次いで 「大臣のほんねとーく」50%、「特別寄稿」45%、「編集後記」39%と続きます。
その他は、「数字でみる日本」33%、「キーワード解説」20%、「観光カリスマ百選」17%、「小泉内閣の動き」15%でした。

問3メルマガの分量 択一式)
「ちょうどよい」が64%と最も高かった一方、「多い」 「やや多い」 もあわせて27%もあり、4人に1人は分量が多いと感じているようです。
「やや少ない」 「少ない」 もそれぞれ、8%、2%ありました。 

今回のアンケートでは、上記の選択式の質問に加え、記入式の質問が4問あり、アンケート回答者のうち85%の方からご意見をいただきました。主な内容をご報告します。

問4掲載を希望する特別寄稿者
特別寄稿については、知事や企業のトップ、評論家、作家、文化人、拉致被害者・家族などやノーベル賞受賞者などのご要望を多数いただきました。

問5新コーナーの募集