キリスト教歳時記 2007 8月号  聖書の呼ぶ声
聖書の呼ぶ声について


広島原爆の日であり、主の変容の祝日でもある8月6日から、終戦記念日の15日までの十日間は平和旬間です。


平和旬間には、広島・長崎両教区の主催による「平和祈願ミサ」が行われ、全国の司教と多くの信徒が参加して平和を祈ります。


各教区でもそれぞれに、平和行進、平和を主題とした映画会、講演会、研修会、平和を求める署名などが行われます。



故教皇ヨハネ・パウロ二世は広島で「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことである」と言われました。平和を願望するだけではなく、具体的に行動するための行事です。


8・6 広島


8・9 長崎





6日「主の変容の日は、イエズスの姿が雪のように真っ白に変わり、「これは我が愛する子」と父なる神から祝された日ですが、人類の罪も原爆の業火に真っ白に浄められるよう祈りましょう。

ラファエロ 「キリストの変容」 (部分) 1518-20 Pinacoteca Vaticana システィナ礼拝堂, Roma

キリストはペテロとヨハネの三人の弟子を連れてガリラヤのある高い山に登っていった。祈るキリストの姿が変わりはじめた。彼の顔は太陽の如く輝き出し、衣は光のように白くなっていった。栄光の光の中で二人の人がキリストと語り合っていた。旧約の聖者モーセとエリアだった。一瞬弟子たちの目が雲に遮られた。雲の中から声がした。「これは我が愛し子、彼に耳を傾けよ」。皆倒れ伏した。恐る恐る目を上げた彼らの前にキリストだけが立っていた。
参照:『西洋絵画の主題物語 T聖書編』 美術出版社



15日聖母の被昇天の祭日は、聖母マリヤが死を免れて昇天した日を祝う日であり、被昇天祭ともいわれる。

カスターニョ 「聖母被昇天、聖ユリアヌスと聖ミニアトゥス」 1450頃Gemaldegale Berlin-Dahlem





冬のクリスマス、春の復活祭と並んで、私たち信者の生活の中に深く根をおろしている。特に長崎では、月おくれのお盆で饅頭を作るが、カトリック信者の間でも被昇天の日にふくれ饅頭を作るので「ふくれ饅頭の祝日」と呼ばれているそうだ。





被昇天祭から一週間目の22日は「天の元后聖マリヤの記念日で、「聖母聖心祭」ともいいます。なお、14日は、ママキシミリアノ・マリア・コルベ司祭殉教の記念日です。戦前長崎で布教していたコルベ神父は、アウシュビッツ収容所で、ユダヤ人の身代わりになり、殉教しました。